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ヘッドクエイクオーバーロード #headquake5

 

 

脳に本を過装填してもいいじゃない。爆発したら、おめでとう。

 

「頭をガツンとやられた5冊の本 #headquake5」

 http://rashita.net/blog/?p=10895

 

 

天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)

天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)

極寒の宇宙というのは想像に難くないわけですが、ここに存在する宇宙は果てしない”あたたかさ”に満ちています。私のSFへの入り口と言っても過言ではありませんし、例えば唐突に「なにかSF読みたいんだけど」と聞かれたとしたら、そのヒトがどのような読書体験をしてきたかを熟考する時間がなく迷ってしまったとき、真っ先に手を挙げてくれる作品です。

 

量子怪盗 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)

量子怪盗 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)

天の光はすべて星が万人に進められるSF(安心感に満ち満ちた作品)だとするならば、この量子怪盗は刺激的でまさにスリリングな作品であり、「なにかSFが読みたいんだけど」と聞かれた時に「ああ、量子怪盗おすすめだよ」と言ってしまうのは畜生の極みだとすら思っています。というのもこの『量子怪盗』は例外なく作者と読者の前提の共有が成されていることがまた前提となる作品で、そしてその作品内速度は恒星間航行を可能にするほどの速度であるからです。ついてこれないよ。

とはいえ読みだしてしまうとハイスピードで、小難しい名前のガジェット満載で楽しいです。 SF版ルパン(+謎の美女) VS シャーロックという構図もわかりやすくて良いですね。

  

コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判

コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判

  • 作者: ヒューバート・L.ドレイファス,Hubert L. Dreyfus,黒崎政男,村若修
  • 出版社/メーカー: 産業図書
  • 発売日: 1992/04
  • メディア: 単行本
  • 購入: 2人 クリック: 36回
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一時期、人工知能であったり、ロボットの心、そもそも心ってなんじゃと考えていた時がありました。そうしたときに本を手にしていくわけですが、なかでもこの『コンピュータには何ができないか』はガツン本でした。技術が達成するのが人工知能という夢ならば、その夢を強固にするのが哲学であり、またそれを鍛える場が哲学的批判ということなのだと。

刊行がちょっと前なので、最新の技術に対する最新の哲学的批判かというと話は違いますが、名著といわれるだけあってその内容は後世に続くものだと思います。私もこの本の内容をすべて理解できるなんてことが今まさに実現できるわけではないので、腰を据えて取り組みたいわけであります。

 

言壺 (ハヤカワ文庫JA)

言壺 (ハヤカワ文庫JA)

神林長平と聞くとちょろっと『戦闘妖精・雪風』と言ってしまいたくなるんですが、私は神林長平と言ったらこの『言壺』です。

小説家そのものが登場しており、さらにその小説家が執筆に執筆支援用マシンを使用しており、そこから生まれるヒトと言語と文章の固く結ばれていた様に思える関係の脆さを描き出しています。”言語”が十分過ぎるほどにSFの一要素になるのだなあとたいそう感動しました。

 

狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX)

狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX)

最後にこれをもってきたのはまさに直近で読んでどうしようもなく打ちのめされた作品だからです。最新のガツンですね。

フェローズという時点で”警戒すべき何か”を孕んでることに気がつくべきだったのですが、そこのところよく考えずに読み始め、既刊すべて読み終えた頃には後悔しました。「なんなんだこれは」と。ここまで読んで、この作品を否定的に評していると思われた方はこの作品を読むべきではありません。むしろ、「なんなんだこれは」という言葉が私がこの作品に感じた畏怖という言葉に置き換えるのであれば読むべきです。

そりゃヒトが殺されるという事実を描けば恐ろしいインパクトを生む作品になり得るわけですが、じゃあどういう経緯でヒトが殺されるのかという点を突き詰めていくと、「屈辱に満ちた死」を描くというのが破壊力が在るわけで。なにもこの時代に生まれなくても現代の日常生活でもヒトが嫌悪する「屈辱」というものを前面に押し出して、読者の脳を破壊しにかかる挑戦的な作品です。

屈強な男性の、美麗な女性の首がいともたやすく刎ね飛ばされる様に、文化的な生活を行う自分の中にある禁じられた何かが呼び起こされそうです。条件としては「中世ヨーロッパの時勢」「圧倒的な屈辱」「平等な死」辺りを心構えにして読むと、たいへん楽しめると思います。

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