斜陽、花冷え、望楼の影

最近は雨が降りだして幾分マシにはなったものの、あまりにも暑すぎて暑すぎて、自分でも何を書こうとしているのかわからない文章が頭から腕に伝わり指先に溜まり、そこからキーボードに向けて日々放出されるわけです。こうしたものは駄文だけれど、デトックスのようなもの。タイトルに意味は無い。大義名分もなければ想定読者もなく、誰かの役に立とうとも誰かの心を動かそうとも全く思わない、私以外に価値はない、いわば私の呼吸と同じように、こうやって頭の指の赴くままに書き進めるわけです。一文一文が冗長になろうが構わん、文章構成その他諸々なにひとつ考えてはいない。あと500文字ぐらいで突然話をやめる予定。

今や花冷えの季節はとうに過ぎ、今や梅雨の存在が亡きものとされる暑い日々と、たまに降り注ぐ気まぐれな雨。私の生活はそんな移り気な空模様の如く、あっちにいってはこっちにきてを繰り返し、私の体はその場に留まっているように思えてもその内面はやはり日々移ろいで行くのだなあとしみじみする次第です。暑いよ、しかし。

こうしみじみしていたところでも、常に時間の喪失に対する感覚は根底にあり、その喪失感を相殺するないしは満たして満たして満たしまくる別の何かがあるかというとそれを探すのが非常に難しい。全てが移ろうこの季節にただ一方に流れ続ける時間への喪失感というのは拭いようがないものです。圧倒的な力で私から時間というものが奪われていく感覚に陥るのは春夏秋冬、どの季節に身を置いても同じです。暑いんだって。

ただこの時期のように、じっとりと汗をかく日差し、肌にいやらしくまとわりつく生暖かい風、そして発生する低気圧の塊、それらがこめかみとこめかみに千枚通しを突き立てるように私の頭のなかを責め立ててくるのは、その時間の喪失感と相まって絶妙な絶望を私に与えてくれるわけです。つまり私はこうして喪われる時間と、酷い季節に向かうこの世界に心底絶望していると。この世界なんてこれから自分の体温よりも気温が高い世界に成り代わってしまうんだ、嗚呼、なんたることだ。

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