「僕と契約して、早割入稿してよ!」

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photo credit: kurichan+ via photopin cc

 

”創作はスケジューリングできるのか、できるとしたらどうするのがよいのか”という積年の悩みがあったりします。なんでこんなことを考えているかというと、まあ、同人活動をするとプロの作家でなくても、創作物に対する”締め切り”というものをお手軽に身を持って体感するからなのです。いざやってみると日中の仕事と原稿という2つの課題を抱えながら、猛烈な勢いで仕事を終わらせいかに原稿を進める時間を捻出するかということに躍起になるわけです。そうしてそんなことをしているうちに”原稿”に対する作業時間の確保以前の問題として、そもそも”どうやって間に合わせるのか”ということが頭をよぎるわけです。

”どうやって間に合わせるのか”……「バカヤロー!締め切りギリギリまでやるんだー!うおー!」と目を血走らせて、ギリギリに印刷所に入稿するということがありますでしょう。いや、これがほとんどそうなのです。締め切り当日に印刷所の事務所から電話をかけるスタッフを見ると、目から生暖かい液体が溢れでてきます。

そういった実情を目の当たりにし、ふと自分のやり方というものを考えてみると、端から見たら「おお、スケジューリングできてるじゃないか」と思われそうな割には、色々な要因によって結果が左右される危ういものだったりします。まだ紹介するまでには至っていませんが、ひとつの大きな要因を除いては「ああ、これはスケジューリングできるかもしれん」という実感はあります。

その大きな要因として、カレンダーに線引したスケジュール通りに原稿にとりかかったりすると、ある日は仕事で第失敗したあとだったり、あるときは飲み会で深追いした日だったりで、”進捗が一定にならない”ということ。そして遅れ始める。いやはやこんなこと創作だけに限らず、資格試験の勉強などなどにも言えることです。敵は外的要因にあり。それさえ除けばあとは自分の問題だ、と。

「今日はこれくらい書ければいいかな」「今日の目標は○○文字だ」「今週は第○章まで描き上げないとやばいな」などなど思うところは様々です。しかし感覚として掴んでいるそれをスケジュールに落としこむ、またそのスケジュールを見ながら軌道修正をしていくということを、意外としていないひとが多いのかなというのが私の周囲を見た限りでの実感です。ひとによって原稿に対する覚悟の差というものが如実に現れてしまうのですが、「よし、次のイベントに向けて今回はスケジュールを立ててみよう」と考えてはことごとく失敗するというのがよくある失敗例です。創作以外でのスケジューリングに慣れていないひとが”普通に”取り組むには、心理状態と環境に大きく左右されがちな創作というのは手強いのです。

そもそも「ゴールを自分で設定するのだけれど、ゴールが明確に設定できていたらそもそもこんなこと(スケジューリングできるかどうか)に頭を悩ますことはない」という身も蓋もない前提の上に立って、創作のスケジューリングについて考えなくてはなりません。創作物のゴールというものは不確実で不明瞭だからこそ、創作の過程で予期せぬ文章の増減、突然のひらめき、突然の思考停止があるわけです。これを隠れ蓑にしてしまっては元も子もないのですが、一概に創作過程の不確実性を否定するわけにはいけません。中には完璧なプロットを執筆開始までに仕上げて、書き始めたらそのプロットから寸分の狂いもなく終わりまで一気に書き抜くというひともいるでしょう。すごく憧れますし、私もそういう創作方法が自然とできるようになりたい。そういうひとは「創作物のゴールを明確にできる人」なのですから、スケジューリングというものは楽です。早割入稿、間違いなし。

実に難しい。某アニメのキャラクターが言う「僕と契約して、魔法少女になってよ!」ではないですが、前述した「創作以外でのスケジューリングに慣れていない人が、いざ創作のスケジューリングをして、見事、”早割入稿”するため」にはどうしたらいいのか、インキュベーターとしてそろそろ本腰を入れて考えなければならないと、私、感じています。

 

 

 

それでは、どこかの誰かさん。あなたに彩のあるカラフルな日々を。

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