慢性的記録過多症候群

手帳というものをこうしてパラパラと眺めていると、それ自体を本格的に使い始めたまさに就職から今に至るまで、実に考え方から使い方までがらりと変わったものだなあと思ってしまします。紙の手帳というものを高校から使い始めて(その時は”手帳の高橋”でし…

ヘッドクエイクオーバーロード #headquake5

脳に本を過装填してもいいじゃない。爆発したら、おめでとう。 「頭をガツンとやられた5冊の本 #headquake5」 http://rashita.net/blog/?p=10895 天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)作者: フレドリック・ブラウン,田中融二出版社/メーカー: 早川書房…

今、人生で一番本に囲まれて生活している。 学生時代と比べ、歴然とした差が出るほどに本に囲まれて生活している。 むしろ学生時代なにやっていたんだとなるけど、もはや何やってたかなんて関係ない。学生時代を葬ってもいい。 ここで前置きしたいのはこの”…

【書感SS】夏待ち(ハンザ『同盟』の歴史)

人の背丈以上にある大きなガラス窓が初夏の日差しを取り込む。昨晩の雨の名残でもあるしっとりとした少し強めの風が、部屋の入口から入り込んでは彼の座る番台の帳簿をパラパラとめくった。 首を回さずとも見渡せそうな小さな部屋だ。ただ窓際でないと、少々…

斜陽、花冷え、望楼の影

最近は雨が降りだして幾分マシにはなったものの、あまりにも暑すぎて暑すぎて、自分でも何を書こうとしているのかわからない文章が頭から腕に伝わり指先に溜まり、そこからキーボードに向けて日々放出されるわけです。こうしたものは駄文だけれど、デトック…

【書感SS】ヨーロッパ中世社会史事典(書物 Livre)

待たせてしまってすまない。前の話が立て込んでしまってね。 早速話を始めよう。こんな小さな部屋で立ち話というのも申し訳ないがね、あいにくここにはゆっくり話をする場所というものがないんだ。 話と言っても大した話ではない。大した話ではないのだが、…

【書感SS】傭兵の二千年史

もしこの世界に”最悪な一日”というものがあるとしたら、それはまさに今日のことを言うのかもしれない。 彼は緊急開催された兵士集会での発言を、目減りしてきた羊皮紙にしたためた。分厚い雲が立ち込める。今にも雨が降り出しそうだ。 仮設のテントの中では…

【お題SS「炊飯器」】 私はちょっと疲れているらしい

この状況をどう説明すればいいのだろうか。 本日も華も何もあったもんじゃない地味な事務仕事を終え、むくんだ足をずりずりと引きずりながら帰ってきたというのに、なんということだろうか。 近くのコンビニでアルコール度数の低いお酒とちょっとしたつまみ…

初音ミクの死と幸福な錯覚

これが人間の問題でないのだとしたら、では一体誰の問題なんだろうか。 ボーカロイドオペラ「THE END」を鑑賞したのが先週の金曜日で、そこから私が<初音ミク>(あえて<>で括る。<初音ミク>と初音ミクのふたりはよく観ると細部が異なる)について考え…

ボーカロイドオペラ「THE END」墜ちる不完全な”ミク”と駆ける完全な”初音ミク”

「THE END」に登場した”ミク”の目元にはニキビがひとつありました。あれ、ニキビだよね。私はそれをニキビだと認識した時に、ちょっとだけ涙が流れたのです。冒頭からこんなことを書いても同意を得られるとは思いませんが、これはニキビがあったことがなかな…

デザインと対象が消滅した反駁

唐突にブログデザインというものは変わるものです。 変えます、変えます、やっぱり変えませーん!よりも、誰も気にしていないようなタイミングでころっと変えてしまった方が我が心象に大変心地よい風を吹き込ませるのです。 モバイルテーマも併用しているの…

『そのとき、本が生まれた』

photo credit: wallace39 " mud and glory " via photopin cc 海鳥の嘶く声が辺りに響き、打ち付ける波の音は街が動き出すその始まりを盛大に告げていた。接岸する船舶から威勢の良い掛け声とともに陸揚げが行われる。腕っぷしの良い船乗りたちが、船に積み…

世界と彼女のイン/アウト

---------------------------------------------------------------------- こちらの記事に出てきた文芸少女のお話 http://colorfullife.hatenablog.com/entry/2013/03/30/193112 ---------------------------------------------------------------------- …

創作ファンタジーで100を1にする実験

文章を書くことが100を1にする作業だとしたら 「〜剣と魔法の世界の創り方」(http://colorfullife.hatenablog.com/entry/2013/05/01/162300)と「創作に必要な参考資料と〜」(http://colorfullife.hatenablog.com/entry/2013/05/06/000101)という記事…

創作に必要な参考資料と必ず生じる不安

増え続ける参考資料 先日、2013年のゴールデンウィーク中に行った合宿で考えた創作に対する色々なことを書いてみました( http://colorfullife.hatenablog.com/entry/2013/05/01/162300 )。このゴールデンウィークというのも、自分の中では史上最も良質…

27時間考えた結果ちょっと見えてきた”剣と魔法の世界の創り方”

photo credit: balt-arts via photopin cc 王道という言葉がありますが、王道を真に理解した者が覇道を進めるのだと思います。ファンタジー作品でもそうですね。王道をありきたりとせせら笑う者など覇道どころか、どの道の王たる資格さえありません。その旅…

レベル25

「お師匠ー!」 「ハイハイ、なんですか」 「おぉー! しぃー! しょー!!!!」 「耳元でそんなに大きな声出さなくても聞こえてますよ」 「嘘です! お師匠は口だけでいつも魔法の実験ばっかり、あたしの話なんてなにひとつ聞いてないんですから!」 「ハ…

いかにファンタジーを創るかという私の創作の基点が”街”である理由

創作というものを考えた時に、それに対していかなる心構えを持つか(書け書けとにかく書いて完成させろ)というところはとても大切です。しかし書くということに対して、いかに書くか(どう書き続けるか)に興味が行く昨今、”物語を紡ぐ”という大義名分をど…

自分の頭蓋骨は打ち破れないんじゃないかって

世界の広がりが頭蓋骨の内部空間と同等なのではないかと思う時がある。 どうしたっても超えられない壁があって、無限に広がるようにも思えるこの空想の世界も、自分の頭蓋骨は打ち破れないんじゃないかって思う時がある。頭蓋骨に収まっているうちはその世界…

つながりファッキンチェーンギャング

「リフォローしてください!」「リムーブされた!」「ブロックされた!」こうした言葉が喧々として踊り狂うTwitterにちょっと嫌気がさしたのがだいたいまあ半年前ぐらい。そこからすぐにフォローをせずに非公開リストに入れて、一定期間眺めてからフォローす…

当事者性を失う日常の描写

4月1日です。実に麗しい。快晴、体を目覚めさせるひんやりとした風、そして散り際の桜。いいものです、実にいい。 さてこうした空であったり風であったり、ホントもう散り際の桜を見てたりすると、時に当事者性を持った文章表現というものが、自分のなかで…

【書感SS】『ソーシャル時代のハイブリッド読書術』(倉下忠憲)

文芸部の部室は風通しが良い。 それは夕日を浴びる白いカーテンがゆらりゆらりと寄せては返す波のように揺れている様、さらには時折本に触れる手の表面をさらって行く風からも感じることが出来る。とにかく文芸部の部室は風通しが良い。その程良い風通し、ジ…

【SHF】そのねぼすけな才能を目覚めさせないと

いつも何考えているのかわからない人物が、突然渋い顔して”考え込む”と何だかんだで心配になったりするのが助手たるもの。ただ、助手という身分でありながら自身の身を守る(つまり気まぐれに振り回されないようにする)ことが第一優先事項になりつつあるの…

KDPと、本屋と同人誌即売会の境目が無くなった空間

KDP(Kindle Direct Publishing)が日本でも始まって初めての春です。 実に麗しい日々です。 KindleStoreのオープンとともにKDPが日本でも開始され、「元年元年!」とええじゃないかの如く踊り狂ったあの日々もすでに懐かしく思え、私の手元には増え続けていく…

初音ミクと旋回する私の言葉

自分と”創造”、それを可能にする”創造性”というものの関係は、それらが当人の内部に在る以上は(そしてそれが自分の目に届かない手に触れられないところにあるならば)、それを証明・説明するための現在の手段は”形”でしかないのかもしれません。 歌に形はな…

”文書を書いている私”という快楽物質と消費される時間

徒然なるままにと書くのもいいですが、こうして何かを書こうという時に「何を書こうかを考えながら書く」というリスキーかつ超燃費悪い方法を取っているのですから、なかなか目も当てられない状況ではあります。日々思うこと、自分の書きたいことを書けばい…

ライフハッキンラブホリック

春というのは思いの外、季節の境目といものを飛び越えてやってくるものです。毎年のように花粉とアレルギーとチークダンスを踊っている私からすれば、この季節というのは諸手を上げて歓迎できないのが正直なところ。春の到来を待ちわびる動物たちからしたら…

ラットマンの憂鬱

自分がどのような立場に立っていて、また自分がどのような振る舞いをしていけばいいのか。そうしたことを考えていくと、自分というものがさも自分ならざるものとして乖離していくような感じがある、と言ってしまうと元も子もない話の始まりなわけですが、と…

【書感SS】『インターウォール interw@//』(佐々木充彦)

地下鉄のホームにあるベンチで、僕は5本も電車を見送った。 ぼんやりしていたのではない、乗りたくなかったからではない、乗る必要がなかったのだ。 うつむき本を読む僕の前を通り過ぎていった電車が、本当に”5本”だったか正直なところ怪しい。覚えている…

朝時間の確保と軋みをあげる文章のこと

(07:32)朝に時間を確保することって、人がいうほど簡単なことではないなあと考えています。いや、簡単だという人はなかなかいないような気もしますが。朝に時間を確保するといえば、このブログの記事と記事内容についても考えることがあります。時折このブ…